アコースティック楽器や電話のような「環境音を変換する原理」 |
音声成分の構成例、音声成分に揺らぎが生じる(環境変調)過程、などを収める |
マイクを使ったインタラクション、キーボード楽器のように演奏されている様子も |
環境音を楽音等に変換する技術「環境音源」。その実用化システムを応用する過程をビジュアライズするデモ動画 “音楽、他の音の制御について” を公開しました。環境音源の応用における、音声成分の構成例、音声成分に揺らぎが生じる(環境変調)過程例、などを収めており、環境音源の技術的特徴を一目で確認できる内容となっています。この投稿では、デモ動画 “音楽、他の音の制御について” の解説を行います。
“音楽、他の音の制御について”
これまでの音声合成技術とは
歴史を探ると、電子的な音声合成技術に遭遇します。オシレーター、ノイズ生成器、録音器。しかし、それらは、アコースティック楽器や電話のように環境音を変換する手段ではありませんでした。
環境音源技術のデモ動画 “音楽、他の音の制御について” は、環境音源が発現させる合成音の実際の動態について実演し、その制御周波数成分・制御振幅1の揺らぎが、実際にどのように生じるのか、変調され得るのかをお見せします。
いつでも、どこでも、生演奏
環境音源は、リアルタイムの環境音を楽音等(楽音、噪音、雑音、等意図する音声成分に近似する合成音)へ変換する技術です。その合成音の特徴の一つは、音声成分に制御周波数成分・制御振幅を含むことです。本音声制御技術を用いれば、時間や空間に関わらず、かつてないほどに有機的な揺らぎある音楽を、簡単に提供できます。いわば「いつでも、どこでも、生演奏」です。
環境音を変換する表現や通信に
動画の見方を説明します。画面左上オシロスコープの横軸は時間、縦軸は振幅(音量)を示します。その波形は、本技術による変換音の波形を表しています。画面左下スペクトログラムの横軸は周波数成分、縦軸は各周波数成分の強度(デシベル)です。色付きの影の深度は振幅を表しています。例えば、継続的な変換音の制御周波数成分が生じると、明るい色の線として示されます。それ以外の逸脱している成分は、人の行動など環境による変調(環境変調)によって生じた、揺らぎ成分です。制御されている成分および揺らぎ成分のいずれも、元々は環境音です。
「環境音源」は、既存の電子音源のようなメモリや回路の処理を反復する技術というより、アコースティック楽器や電話のような、環境音を変換しながらリアルタイムに音声表現や音声通信を行う技術に近いと考えられるかもしれません。
環境音源|ある環境音制御技術の総称;リアルタイムの環境を音源として利用して、ある環境音を楽音、噪音、雑音、など意図する成分に近似する成分へ変換する技術。例えば、サーキュレータ。電子音源に対応する概念。
サーキュレータ (circulator)|ある実用化された環境音源システム、またはそのシステムによって制御されている被制御環境音。「音環」とも呼ばれる。
環境変調|サーキュレータの制御工程、又はその応用;環境音によってサーキュレータ成分へ変調を加えること。
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特許取得済
最終更新日 2024/04/08
- 本技術の制御周波数成分とは合成音制御の基準となる周波数のことで、制御振幅は同様に基準となる振幅です。 ↩︎